こんちゅう

エッセイ・小説・ブログ・楽譜置き場。 不定期更新。

地図通になる本(一日一冊、2/10)

今日は少し肌寒かったが、すごく良いお出かけ日和だった。さわやかに晴れた冬の空が、果てしなく続く荒野をおだやかに照らしていた。その中をざくざく歩くことの、なんと気持ちのいいものか。

 

要するにド田舎である。

 

先日までの本がどこか大学生向けの教科書寄りといった感じだったので、今日は趣向を変えてみた。
「地図通になる本」(1997、立正大学マップの会、オーエス出版社)
この本は、社会人向けに書かれた「地図の読み方」であるが、内容としてはかなり高校地理に近い。地図の歴史や、地図投影法、さらに地図から読み取れる様々な地形(海岸段丘や砂嘴など)の解説、さらに私たちでもできるような簡単な測量法などが紹介されている。
高校で地理を勉強した人たちにとっては、とても懐かしく感じるのではなかろうか。勉強していない人にとっては、かなり新鮮な内容に思えるかもしれない。

この本は20年ほど前に出版されたので、もちろんGoogle Earthの存在していない時代である。現代からすると「Google Earthでいいじゃん」となりがちな地図だが、それでもこの本は昔ながらの地図(つまり、国土地理院が発行している25000/1や50000/1の地図)の魅力を存分に語っている。


そして元々地理好きな私なんかは、「ああ、自分で測量して地図を作りたい!」と、簡単に影響されるわけだ。今度どこか一人で旅行するときは、地形図を買い、コンパスを買い、その土地特有の地形のある場所へ行き、測量をして、自分なりの地図を作り、それを国土地理院の発行する地形図と見比べる遊びをしたいなと思っている。
この本はそういう意味で、もともと地理にめちゃくちゃ詳しい人が見ると当たり前のことしか書かれていないが、そうでない人からすると魅力的な本だ。読む価値は十分にあるだろう。

 

地図通になる本

地図通になる本