こんちゅう

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かいけつゾロリ きょうふのちょうとっきゅう(一日一冊、2/24)

明日から所用で4日間ほど静岡に滞在する。お前先週も静岡行ってたやんけというのは内緒の話。また静岡おでん食べたいが時間的に厳しそう。

 

さて、そんなこんなでそれの準備に忙しく*1、本を読む時間もそんなにないだろうと思い、明日から4日分の本を図書館で借りたついでに、児童向け本コーナーに立ち寄った。

児童本コーナー!懐かしい本が立ち並ぶ。周りの小学生から白い目で見られているのを薄々感づいてはいたが、いや、しょうがない。私には確固たる目的があるのだ。そう、私が小学生のころ、ものすごく大好きだった、かいけつゾロリシリーズを見に行くのだ。

 

先ほど懐かしい本が立ち並ぶと表現したが、小学生時代私は実際のところほとんど本を読まなかった。私は漫画大好き人間だったので、学年誌を買ってもらったり、図書館に置いてある手塚治虫の漫画を読みふけったりしていたものだ。特に手塚治虫の漫画では「バンパイヤ」が好きだったのだが、この話が通じる人はいるだろうか。

そんな感じで漫画ばかり読んでいた私も、かいけつゾロリシリーズには本当に夢中になった。いや、これは最早本ではないと表現した方がおそらく正確であろうくらい、絵がたくさん描かれているのが特徴なのだが、まあ今時かいけつゾロリを知らない人などいないであろうからそのあたりは省略する。

 

10年ぶりくらいに読んで抱いた感想は、やはり今読んでも面白いということだ。子供にとって本当に面白いものは大人が見ても面白い。子供だましというものがいかに通用しないかがわかると思う。読んでいるときの目線の誘導、ところどころにしかけられている遊び心、わくわくさせるような作りこみなど、多彩にちりばめられた工夫が、読者を全く飽きさせずに最後まで引き込む。子供のころは気づかなかったけれど、なるほどこれはすごいという点に、本の最初から最後まで、つまり表紙の裏から背表紙の裏まで絵がみっちりと詰まっているのである。子供にとっては、ああここにも何か書かれてる、ここにもあったみたいに、まるで探検のように感じられるだろう。

 

一時のような勢いはないかもしれないが、それでもうちの図書館にかいけつゾロリシリーズはもう数冊しか残っていなかった。かいけつゾロリは世代を超えて皆に愛される本であろうと、強く確信した一日だった。

 

 

*1:実際には、本日(2/24)は文字通り何のやる気も出ずずっと寝ており、この記事を書きだしたのも、準備をし出したのも、日付変わって午前2時になってからなのであった