こんちゅう

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現代の社会運動

社会運動、と聞いて何を連想するだろうか。署名、ボイコットなど色々あるが、ほとんどの人は皆、「デモ」を連想するのではないだろうか。

特定の日時、場所に集まり更新するだけで、自分の意思表示になる。人数が集まれば集まるほど話題となり、メディアに取り上げられればその影響力は倍増する。

「デモ」は社会運動の方法として長らく使われ、現在の民主主義に欠かせない存在となっている。

 

しかし、この現代において「デモ」をする意義はあるだろうか?「デモ」は社会運動において必須なものなのだろうか?

インターネットが布教するこの時代において、市街地に出て「デモ」という形で自らの意思表示をするのは、かなり危険も伴う。その思想が偏ったものであったり、それを良く思わない人たちがいるのならなおさらだ。youtubeに晒され、名前や住所が特定されると、その人の個人情報が半永久的にインターネット上に出回ることになる。

ある程度の社会的地位と安定した生活を得ている中、高齢者はまだしも、特に学生にとってはそれは就活という面で非常に不利になる。新入社員のSNSを調べる会社もあるくらいなので、もしインターネットにその人の個人情報が流れていて、それに対し批判的な意見も多いとき、果たしてその人を採用するだろうか?NOとは言わないでも、マイナス要素になり得るだろう。

そうした理由で、学生のうちからデモに参加しようという人は少ない。「学生がデモをしている」ことをウリにした団体もあるが、そういうところは背後に強力なバックがいるからこそ成り立つのであり、一般的な学生にとっては無理な話である。

 

では現代における社会運動とは何だろうか?答えは言うまでもなく、インターネットである。インターネット上に自分の政治的意見を流すことのできる環境づくりの有意性は早く理解されるべきである。匿名でも構わない。中には匿名をいいことに過激な発言をする者もいるが、環境が普及すればするほど、それは自然淘汰される。

自分の意見をインターネット上で発表し、いいねを押してそれに参加する。実際にアフリカの独立運動の例もある。日本においても、社会運動の新たな未来はもうすぐそこに来ているのだ。

 

2016/5/1