こんちゅう

エッセイ・小説・ブログ・楽譜置き場。 不定期更新。

一日一冊感想文

量子情報科学入門(一日一冊、2/28)

数物セミナーのすべての工程が終わった.これから,この「一日一冊」企画の集大成を始めたいと思う. 「量子情報科学入門」(石坂智 ほか,2012,共立出版)この本は,最近話題の量子コンピュータの数学的原理を学ぶ本である.「一日一冊」企画としてこの本…

戦下のレシピ(一日一冊、2/27)

と言うわけで数物セミナー3日目だ.(といっても,この感想文を書いているのは翌日の帰りの新幹線の中なのだけれど) 今日は「戦下のレシピ」(斎藤美奈子,岩波書店,2015)という本を読んだ.この本は,第2次世界大戦中の日本において,人々はいったいど…

ボランティアという病(一日一冊、2/26)

数物セミナーも2日目である.周りが皆理学部のプロで嬉々として可換環について語っている中ひとり工学部のワイ,完全に異世界にきた気分である. 今日読んだ本は「ボランティアという病」(丸山千夏,2016,宝島社)前回までの反省を生かして比較的最近出版…

バッタを倒しにアフリカへ(一日一冊、2/25)

今日からは春休み前半のメーンイベント,数物セミナーが始まる.始まる前にTwitterでエゴサしたところ,なんともまあ強そうな人たちばかりである.何よりも彼らは心の底から勉強が楽しそうだ.私もその中に楽しみを見出す瞬間があるにはあるが大部分はつまら…

かいけつゾロリ きょうふのちょうとっきゅう(一日一冊、2/24)

明日から所用で4日間ほど静岡に滞在する。お前先週も静岡行ってたやんけというのは内緒の話。また静岡おでん食べたいが時間的に厳しそう。 さて、そんなこんなでそれの準備に忙しく*1、本を読む時間もそんなにないだろうと思い、明日から4日分の本を図書館…

ロボットは東大に入れるか(一日一冊、2/23)

今日は所用あって国立国会図書館に来た.この図書館では基本的に書物は書庫に保管されており,我々がインターネット上で貸出申請を行い,取ってきてもらうのがスタンダード・スタイルとなる.しかし,開架に何も本がないというわけではない.今ざっと見渡し…

1950年代と地域社会 神奈川県小田原地域を対象として(一日一冊、2/22)

今日はおいしいラーメンを食べに片道30分、車を一人で運転して行った。人生最長記録である。これからもどんどん更新していきたい。初心者マークは外さないがな!(初心者マークをつけていると、気のせいかもしれないが、周りの車が私を避けていく気がする…

満足化社会の方程式(一日一冊、2/21)

今日も今日とて図書館に行くと、「堺屋太一 追悼コーナー」なるものがあるではないか。私は不勉強なことに堺屋太一という人物のことをこれっぽっちも知らなかったが、まあ折角の機会ということで、仰々しく飾られてあったうちの一冊を手に取った。こういう図…

「勝ち組」大学ランキング(一日一冊、2/20)

10時間ほど寝ていて頭が痛い.どうすれば治るのだろうか. という訳で寝落ち&寝落ちにより2/18と2/19分の感想文はこの世に存在しない。毎日続けるといっても結局途切れる運命にあると考えるともの寂しく同時に己の無力さをひしひしと感じるが、まあ時を遡…

シャーロック・ホームズはなぜ外見だけで人を見抜けるのか?(一日一冊、2/17)

地元の図書館が復活したので,今日からはここで本を読んでいく.自然科学のコーナーに数多の数学の本が立ち並ぶ姿をみたとき,思わず感動してしまった.当たり前だと思っていたものが実は当たり前ではないことに気付かされ,とてもいい経験となった.(もち…

楽しい金魚の飼い方・育て方(一日一冊、2/16)

静岡に行ってきました。静岡おでんは本当に美味しかったです。また食べたい。 さて今日の一冊ですが、あまり時間もなかったので簡単に。「楽しい金魚の飼い方・育て方」(田中深貴雄、永岡書店、1995)この本を読むと、金魚の正しい飼い方・育て方がわかりま…

がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事(一日一冊、2/15)

いよいよ手をだしてしまったという感じがある.民間人による健康,それもがん治療の本だ.とはいえこの著者はテレビにも出演したこともあり,なかなか名前が通っているらしい.そして肝心の本の中身も,まあそこまで極論に走っていないかなあという内容だっ…

「日の丸」を科学する(一日一冊、2/14)

今日はタイトルの通り,「「日の丸」を科学する」という本を読んだ.まず批判から入ってしまうのだが,タイトルがよくない.「科学する」と銘打つ意図としてはおそらく,しっかりと文献や資料などに基づいた考察を行う,ということだろうが,それは本として…

おのぞみの結末(一日一冊、2/13)

ここ数日は少し忙しいので,簡単に読める本ばかりを選んだ. 今日は「おのぞみの結末」,星新一のショートショート集だ.星新一のショートショートというと,どこか小中学生向けなイメージを持たれるかもしれないが,私は大好きだ.非常に短い小説ながら,最…

日本のミイラ仏をたずねて (一日一冊、2/12)

今日は,私の人生にとって記念すべき日となった.難波に行き,私の大切な,20年間連れ添ったたいせつなものを「捨てて」きたのだ. 捨てる前は,ああ本当にこれで捨てるのかという実感はなかったが,緊張はしていた.もし手順を間違えたらどうしよう,恥を…

日本やきもの史入門 (一日一冊、2/11)

本日選んだのは「日本やきもの史入門」(矢部良明、1992、新潮社)である。私はやきものに関する知識は全くないので、写真が多く入っており、かつページ数がない本書は有難い存在であった。 内容としてはタイトルの通り、日本における陶芸の歴史を縄文時代か…

地図通になる本(一日一冊、2/10)

今日は少し肌寒かったが、すごく良いお出かけ日和だった。さわやかに晴れた冬の空が、果てしなく続く荒野をおだやかに照らしていた。その中をざくざく歩くことの、なんと気持ちのいいものか。 要するにド田舎である。 先日までの本がどこか大学生向けの教科…

はじめて学ぶパーソナリティ心理学 (一日一冊、2/9)

今日は大阪に、私の成人祝いということでお寿司を食べに行った。念願の「回っていない回らない寿司」である。イカは醤油ではなく塩で食べるという話が本当だったんだと知った。ワサビも今まで食べたことないくらい上品な味わいで、非常においしかった。満足…

経済はナショナリズムで動く (一日一冊、2/8)

この日は友人と昼から遊んでいて、帰ってくるころには疲れてすぐ寝てしまった。というわけでこの文章を書いているのは翌日、つまり2/9だ。三日坊主とはよく言ったもので、つまりそのまま私のことである。 かといってここで辞めたら本当の莫迦なので、今日こ…

演出家の仕事 (一日一冊、2/7)

さて読書感想文も3日目に突入した.3日坊主とはよく言うものの,3日も続けば私にとっては上出来である.願わくば,明日も続くことを期待するが. 私は今日所用につき大学へやってきた.大学の図書館は地元の図書館と比べて比べ物にならないほど広いので,…

少年A (一日一冊、2/6)

起きたら午後2時でひどく驚愕した。どうやら前日のテスト疲れがまだ残っていたみたいだ。ということで遅い朝食兼昼食をとり、さっそく最寄りの図書館へ向かう。するとそこには驚きの文字が。 「図書館システム更新・蔵書点検のため2/14(木)まで図書館を臨…

インストール (一日一冊、2/5)

どうにも私は物事を続けることが苦手な性格らしい。いや、薄々気が付いてはいたのだが、その傾向は大学に入ってからの体たらくに濃縮されて発現したのかもしれない。そんな性分をなんとか変えるべく、この春休みは少し変わった試みをしようかと思う。「一日…